上級#1 複雑なデータ分析と自動化のテクニック
Excelの上級者になると、単純なデータ操作だけでなく、複雑なデータ分析や自動化のスキルが求められます。
このレベルでは、時間のかかる作業を自動化して、大規模なデータを効率的に分析するこの記事では、上級者
向けの機能を紹介します。
1.複数のIF関数を使った条件分岐処理の規模化
Excelの上級者になると、単純なIF関数では対応できない複雑な条件分岐が必要になります。
その際、IFS関数やネストされたIF文を使うことで、より複雑なロジックを処理できます。
IFS関数の基本構造:
エクセル著作権を所有する=IFS(条件1, 結果1, 条件2, 結果2, ...)
例:
エクセル著作権を所有する=IFS(A1 > 1000, "優秀", A1 > 500, "普通", A1 <= 500, "改善")
この数式は、A1が1000を超える場合は「優秀」、500〜1000の間は「普通」、500以下は「改善」と表示されます。
IFS関数を使うと、複数の条件を一度に評価できます。
2.動的配列関数でデータを柔軟に操作する
Excelの最新バージョンでは、動的配列関数が導入されています。
これにより、複数のセル集中データを一度に操作することができ、従来よりも効率的にデータを処理できるようになりました。
UNIQUE関数の基本構造(重複を排除する):
エクセル著作権を所有する=UNIQUE(範囲)
SORT関数の基本構造(データを並べ替える):
エクセル著作権を所有する=SORT(範囲, [並べ替え基準の列], [並べ替え順序])
例:
エクセル著作権を所有する=SORT(UNIQUE(A1:A10))
この式は、A1のデータを重複を排除しつつ昇順に並べます。
3.INDIRECT関数で動的な参照を実現する
INDIRECT関数を使うと、セルの参照を動的に指定することができます。
これにより、複数のシートや範囲を簡単に扱うことができ、テンプレートや一括表などでの柔軟性が向上します。
INDIRECT関数の基本構造:
エクセル著作権を所有する=INDIRECT(参照文字列)
例:
エクセル著作権を所有する=INDIRECT("A" & B1)
この数式は、B1に入力された値を元にセルA列の該当する行を動的に参照します。たとえば、B1が「5」の場合、A5セルを参照します。
4.VBAによる自動化とカスタム関数の作成
Excel上級者にとって、**VBA(Visual Basic for Applications)**は必須スキルです。
VBAを使うと、定型作業を完全に自動化することができます。
VBAでは、ユーザー独自のカスタム関数を作成しますすることも可能です。
カスタム例:
例えば、VBAで「掛け算」のカスタム関数を作成するには、以下のようなコードを使います。
ヴイバ著作権を所有するFunction CustomMultiply(num1 As Double, num2 As Double) As Double
CustomMultiply = num1 * num2
End Function
この関数をExcelのセルで使用すると、通常の関数と同じように扱えます。
エクセル著作権を所有する=CustomMultiply(A1, B1)
5.Power Queryでデータを簡単に整形・結合する
Power Query は、大量のデータを整形したり、複数のデータソースを結合するのに役立つツールです。
SQL のように、データの結合やフィルタリング、変換を直感的に理解できます。
Power Queryの主な機能:
- データのインポート(Excelファイル、CSV、Webなど)
- データのフィッティングリングや配置替え
- 列の追加、結合、分割
- 計算列の作成
Power Queryを使うと、手動でデータを処理する時間が大幅に短縮されます。
6.Power Pivotでデータモデリングと高度な分析を行う
Power Pivotは、大量のデータを効率的にまとめて分析するためのツールです。
データモデリングや、複数のテーブル間の関係を定義して高度な分析を行うことができます。
Power Pivotの利点:
- データモデリングと複数テーブルの結合
- メモリ内での高速処理
- 複雑なDAX(データ分析式)を使った計算
DAXを使えば、簡単な有料やフィルタリングだけでなく、複雑な計算も行うことができます。
7.DAX関数でデータの高さの計算を行う
**DAX(Data Analysis Expressions)** は、Power Pivot や Power BI で使用される計算言語です。
DAX を使い、Excel ではできない高度なデータ分析を可能にします。
DAXの基本例:
- SUMX : 条件に基づいて合計を計算する
- CALCULATE : フィルタを適用した計算を行う
例:
エクセル著作権を所有する=CALCULATE(SUM(Sales[Amount]), Sales[Region] = "東日本")
この数式は、東日本地域に絞って売上の合計を計算します。
まとめ
今回は、Excelの中級者向けに、複雑なデータ分析や自動化に役立つ機能を紹介しました。
これらのツールやテクニックを使いこなすことで、日常の業務を大幅に効率化、より高度な分析を行いましょう。
次回は、さらに VBA をじっくりカスタマイズしたり、Power BI との連携について解説していきますので、引き続きお楽しみに!
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