【Excel VBA】覚えておきたい単語集

覚えておきたい単語集

VBAではよく出てくる単語が多くあります。単語の意味を知らずに進めると理解ができないので、最初に単語は覚えておきましょう。また初めての単語ばかりでなかなか覚えられないと思いますので、その都度確認しに来てください!

目次

よく出てくる単語

マクロ

マクロとは、Excel上の複数の操作内容を記録し、必要なときに呼び出せるようにする機能です。
データ集計や編集、差し込み印刷などの繰り返し処理を「マクロ記録」で自動記録し、「マクロの実行」で自動実行できます。

VBE

VBEとは、Visual Basic Editorの略で、VBAの開発を総合的に支援するための編集エディタです。
VBEには、ソースコードを記入するコードエディタをはじめ、コンパイラやデバッガなどの開発環境が整っています。

VEAを記述する場所の総称のことです。

プロジェクト

プロジェクトとは、VBAのプログラミングにおける最も大きなマクロのことです。
基本的にExcelの場合、1つのワークブックにつき1つのプロジェクトと定義されています。
このようなマクロは細分化すると、大きい順に「プロジェクト>モジュール>プロシージャ>ステートメント」に分けられます。

モジュール

モジュールとは、VBAにおいて実際にプログラムを書く場所のことです。
モジュールは複数のプロシージャから構成されており、このモジュールが多いほど条件分岐が複雑なVBAになります。

このモジュールにいくつか種類があり、「標準モジュール」のほか「シートモジュール」「ブックモジュール」「フォームモジュール」にわかれています。

プロシージャ

プロシージャとは、VBAを構成する最小のプログラム単位のことです。

また、プロシージャには大きく分けて3種類あり、プロシージャをまとめた「サブプロシージャ」、関数を自作できる「ファンクションプロシージャ」、特定の操作に反応する「イベントプロシージャ」を使い分けます。

サブプロシージャ

サブプロシージャとは、ひとつのマクロを実行するために、複数あるプロシージャをまとめたものです。
このサブプロシージャのソースコードは「sub」で始まり「End sub」で終わることが名前の由来です。

Sub test()

End sub

ファンクションプロシージャ

ファンクションプロシージャとは、VBAの関数のように自分で処理内容を定義し、関数を作ることができます。
変数や配列などの値を使って処理したり、指定した処理結果を取得したりできます。

イベントプロシージャ

イベントプロシージャは、特定の操作をきっかけに自動で実行されるプロシージャのことです。
このイベントプロシージャはオブジェクトを処理するためのモジュールに付随し、例えば「Excel起動時」や「入力値が変更されたとき」などのタイミングで実行できます。

ステートメント

ステートメントとは、VBAの処理や命令、宣言などを行うための構文のひとつです。
このステートメントには、Sub、Dim、For…Next、If…Then…Else、Callなど複数の種類があります。

オブジェクト

オブジェクトとはVBAのデータ型のひとつです。
ブックやシート、フォントなど、複数の情報を持っている操作対象がオブジェクトと呼ばれます。
また、VBAではセルのことを「Rangeオブジェクト」と呼んでいます。

オブジェクト変数

オブジェクト変数とは、プロパティ構文を使ってExcelブック、Excelシート、IEブラウザを格納できる変数のことです。
長いコードの省略やループ処理、WEBスクレイピングの手間を省くことができます。

プロパティ

プロパティとは、オブジェクトのもつ情報のことです。
ファイル名やフォント、大きさ、色などのデータが、プロパティに記述されています。

メソッド

プロパティがオブジェクトの情報であるのに対し、メソッドはオブジェクトを操作する命令文のことです。
このメソッドには「セルを選択する」ようなSelectメソッドから、引数を設定できるメソッド、戻り値やオブジェクトを返すメソッドもあります。

コレクション

コレクションとは、複数のオブジェクトを集めたものです。
コレクションは名前の後に複数形の「s」がついており、例えばワークブックのオブジェクト名は「Workbook」ですが、コレクション名は「Workbook”s”」となります。
なお、例外としてVBAでセルを表すRangeは、範囲を示すためコレクションになっても複数形にはなりません。

関数

関数とは、決められたデータ処理を実行し、その結果を返す命令のことです。

VBA 関数

VBA関数とは、VBAにはじめから搭載されている関数のことです。
VBA関数は日付入力や切り上げの指定など、140以上の種類があります。

ワークシート関数

ワークシート関数とは、Excelこれまで使用していた関数のことです。
Sum、Count、Vlookupなど馴染みの深いものが多く、汎用性が高いのが特徴でworksheetfunctionと書いてから、.(ピリオド)を打つと、ワークシート関数がVBAで使用できます。

ユーザー定義関数

VBAのユーザー定義関数とは、ファンクションプロシージャで自作した関数のことです。
使い方はサブプロシージャと似ていますが、結果を返せることやエラー処理ができるため、開発後の修正などが簡単にできます。

演算子

演算子とは、VBAの演算で利用する+、−、>、<などの記号のことです。
四則計算を行う算術演算子、大小比較をする比較演算子、条件指定をする論理演算子などがあります。

識別子

識別子とは、変数名、定数名、引数名、プロシージャ名の総称です。

変数

VBAにおける変数とは、値やデータを一時的に記録するための入れ物のようなものです。
計算途中のデータを保存でき、数値や文字列を変数に入れておくことでコード修正の手間を省くことができます。

変数のスコープ

変数のスコープとは、その変数が適用される範囲のことです。
範囲によってプロシージャ変数やモジュール変数と呼ばれます。

定数

定数とは、固定した値や文字列に名前をつける機能です。
変数と似た使い方をしますが、定数は一度指定したデータをプログラムの実行中に変更できません。

組み込み定数

組み込み定数とは、VBAに初期搭載されている定数のことです。
この組み込み定数は2種類あり、ExcelのVBAでは「xl」、VBでは「vb」からはじまります。

配列

配列とは、複数ある変数をまとめて格納できるプログラムのことです。
同じ型のデータを配列にまとめることができるため、データの混乱を避け、コードをシンプルにできます。

引数

引数とは、プログラムや関数に渡すための値や文字列のことです。
そのほかにも配列やセル、エラー値や論理値などを入れることができます。

アクティブセル領域

アクティブセル領域とは、指定したアクティブセルを含んだデータの入力範囲のことです。
キーボードで「Ctrl+Shift+*」を押すと、アクティブセル領域を確認できます。

ユーザーフォーム

ユーザーフォームとは、VBAで作成できるダイアログボックスのことです。
テキストボックスやチェックボックスなどをフォーム上に自由に表示できるため、Excel入力のミスをなくしたり、視覚的にわかりやすいインターフェースを作成したりできます。

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